襖は日本家屋には重要な情緒あるものですが、どうしても和柄が多くお部屋も和風になってしまいます。
破れやすいのでついそのままにしていることも多いはず。
そこで今回は襖に壁紙を張り替えるときに知っておくべきことを紹介します。
おしゃれにリフォームしてお部屋を洋風に明るくしませんか?
襖にあった壁紙選びを
まずは襖に適した壁紙をチョイスしてください。
国産の壁紙がベストです。
輸入物の壁紙ですと、ふすまの幅より小さめのサイズで作られていることが多く、
国産壁紙がおよそ92cmなのに対して、輸入壁紙は52cmとかなり短いです。
一般的に襖の横の長さは90cmで、輸入壁紙は模様をあわせつつ継ぎ合わせて貼らなくてはならないので、
手間がかかって大変です。
ただし輸入壁紙は国産物にはない大胆なカラーリングやデザインも魅力なので、
ある程度張り替えに慣れてきた人は、輸入壁紙にトライするのもいいでしょう。
襖の種類を確認しよう
襖の種類には4つあります。素材が何かを確認するポイントも以下説明しますね。
「本襖」
表面をおさえると、障子のさんの部分と同じように中子骨が存在するのがわかります。
「戸襖」
板襖とも呼ばれ、ベニヤ板が入っています。重くずっしりとしており、叩くと木の音がします。
「ダンボール襖」
ダンボールとアルミ箔が使われています。持ち上げると軽く、叩くと鈍い音がします。
「発泡スチロール襖」
発泡スチロールとアルミ箔が使われています。ダンボール襖と同様に、持ち上げると軽くて叩くと音が鈍いです。
壁紙も大きく分けて4種類
壁紙のタイプは4つありますが、襖の素材によって使えないこともあり、襖を傷つける可能性もあります。
壁紙を選ぶ際は、タイプによって用意する道具も変わってきますし、
張り替え方の難易度もさまざまなのでよく考えて決定します。
「のりタイプ」
裏面にあらかじめのりが塗ってあるものと自分で用意するものとあります。
のりは接着しても軽い力ではがせますが、のりを付けたことが原因で襖にカビや反りが発生するケースもあります。
「両面テープタイプ」
両面テープははく離紙をはがしつつ襖に貼るため、シワ・折り目がつきやすいのが難点です。
いったん両面テープで貼り付けるとはがしにくいので、十分注意をして貼り直しがないようにしてください。
「シールタイプ」
裏面がシールになっている壁紙です。
はく離紙をはがすだけで接着できて、のりや両面テープを買う必要もありません。
シワ・たるみが生じやすいので、心配な方は貼り直しができるタイプを選びましょう。
「アイロンタイプ」
アイロンを当てると中ののりが溶けるタイプです。
のり・シールタイプより位置が調整しやすいのですが、アイロンの当て方が悪いと気泡・縮みが出ることもあります。
襖と壁紙のマッチングは?
壁紙は先ほど書いたとおり「両面テープ」タイプがあり、
このタイプは本襖・戸襖・ダンボール襖・発泡スチロール襖、すべてに利用できます。
しかし貼り方にコツがいり難易度は高めです。
初めて襖に壁紙を張り替えるビギナーさんは、もう少し作業に慣れてからの方がいいかもしれません。
のりタイプは本襖・戸襖には使用可能ですが、ダンボール製の襖や発泡スチロール製の襖は、
芯となる素材が弱いため、のりが乾くときに壁紙の収縮が起こって、襖が反る可能性があるのでおすすめできません。
また本襖に壁紙をのりで貼る時には、襖の両面に貼らないと襖が反ることもあるので、両面に貼るようにします。
なおアイロンタイプは本襖と板襖・ダンボール襖には活用できますが、本襖とはあまり相性がよくありません。
自分の部屋をイメージチェンジ
壁紙は襖の紙よりもデザイン豊富で、無地・フラワー柄・北欧風・文字入り・ストライプなどたくさんあります。
また壁紙には消臭・防火機能、マイナスイオンを発する素材もありますから、
どの壁紙が自分の部屋にもっともマッチするか、選ぶ楽しみもありますね。
難しいようで意外と簡単に自分でもできる襖の張り替え、あなたも是非トライしてみましょう。